聞きかじりめも

主にC++やメディア処理技術などに関して気付いたことを書いていきます.ここが俺のメモ帳だ!

ブログ再開します

ブログに割く時間をなかなか確保できないまま3年以上経ってしまいましたが,最近心にゆとりができたので,またボチボチ書いていこうかと思います.文章書くのは割と好きなので.

一応,この3年間の軌跡をまとめてみるとこんな感じ.

  • 2018年度
    大学院の修了要件を満たすために色々頑張っていた.

    母校の博士課程の修了要件は「査読付論文2報以上+国際会議の口頭発表一報以上」と割と標準的なものなんですが,標準的だからといって決して簡単ではないんですよね.自分の場合,D3時点で査読付国際会議論文1報(口頭)+特許出願1件という状態だったので,正直言って成果が殆ど出てないに等しい状態でした.更に,そんな修了できるかどうかも分からん状態で就活も始まるので,当然ブログなんて書いてる精神的余裕がなくなります.結局,査読付き国際会議論文がもう1報,公聴会直前に和文の論文誌で1報acceptされたので,なんとか修了に漕ぎつけることができました.
    まあ,国際会議論文って要はproceedingsなので,研究速報であって研究成果のまとめたる正式なfull paperとはみなされないのが通例なんですが,論文を3報出してていて,しかも査読付きということもあって「査読付論文2報以上」の要件を満たしていると認めてくれました.ありがとう母校.ありがとう先生方.

    そんな下限ギリギリを攻めた博論でしたが,なんと表彰されました.賞なんて取るの初めてだったので非常に嬉しかったです.

  • 2019-2020年度
    某社に就職し,一般的な会社員として働いていた.

    企業で働くって大変ですね.

    一応言っておくと,自分が所属した部署は別にブラックではなく,むしろ優良企業の部類でした.完全週休二日制なので土日は必ず休める.盆正月にまとまった休暇がある.有給はまず間違いなく申請通り取れるし理由も聞かれない.作業手順が決められていてそこに安全性の観点で妥当な理由付けがされている.仕事内容も(少なくとも自分の担当しているレベルでは)無意味に思える仕事はそんなにない.納期は厳しいけどそれでいて強迫的な雰囲気は少なく,一般的に不満の出にくい職場環境だと思います.
    しかし,9年間の大学生活で怠惰を極めた自分にとって,朝9時の朝礼に間に合うように起き,残業時間を気にしながら就業時間中きっちり働き,毎日平均1.5時間の残業をコンスタントにこなすという生活は大変でした.家に帰れば日課のソシャゲとtwitterと某匿名掲示板をチェックして寝て終わり,休日の1日は気力回復のために家で休む必要があり,どうにもブログまで手が回りませんでした.まあ,それ以上に仕事内容に絡む技術情報をブログに載せるなんて真似がコンプライアンス的にできなかったのが一番の理由なんですが.

  • 2021年度
    某社を辞めてポスドクになった.

    よく「本当に好きなことは仕事にしない方がいい」という説得を耳にしますが,そもそも興味ないことを長く続けることは難しいです.某社の業界はホットな分野でもあったのでそれなりに興味を持って就職したつもりでしたが,やっぱり心の底では大して興味がなかったんだと思います.企業研究者として2年間企業で働いてみて,やっぱりもっと自分の興味ある分野で基礎研究してぇなあ…という思いが強くなってしまい,大企業勤めという安定を捨てました.とても勇気のいる決断でしたし,当然家族会議にもなりましたが,憧れは止められねえんだ.
    ポスドク=死」みたいな言説がネット上に蔓延っており,それも自分や周囲の不安の大きな理由でした.幸いにも現職はかなり条件がいい方で,大学の研究室時代とほぼ同じ生活をしながら前職とほぼ同じ給料が貰えています.裏返せば,この状況に慣れきってしまうとその先厳しいということでもありますので,今後精進致します.

    ちなみに,現所属ではポスドク個人事業主にあたります.芸人さんや声優さんなんかも基本は個人事業主らしいですね.まさか自分が個人事業主になるとは大学時代は露ほども思いませんでした.人生何が起こるか分からんもんです.

 

というわけで,現職は大学生並みに時間が自由なので,ブログを書く気力も湧いてきました.今後ともよろしくお願いします.

 

そういえば,このブログに技術情報のない記事をアップするの初めてだなぁ・・・